教員採用試験対策 独学ノート 

平成28年度採用(27年度実施)を独学で成功させるための日々是修行

【教員採用試験対策】 筆記試験対策勉強 総整理【専門教養(社会科②)】(やったこと一覧)

さて、次は日本史と地理だ。

 

〔日本史〕

①『詳説日本史ノート』 詳説日本史ノート編集部編 山川出版社 (★★★☆☆)

 世界史で活用した①と同じ。昨年度受験の際に使用。世界史との異なる点は、僕が高校時代に履修していなかったこと。正直、中学での日本の歴史の発展程度だろうとレベルを見積もっていた自分を反省した一冊でもある。高等学校日本史の奥深さを知った一冊。やはり、この一年ではお蔵入りした。

 

②『NEW石川日本史B講義の実況中継①~⑤』 石川晶康 語学春秋社 (★★★★☆)

 語学春秋社の出す実況中継の日本史版である。これも日本史参考書でおそらく1、2を争う有名な書籍。何より、日本史のしょっぱなとして読み始めて最後まで参照した。世界史の活用度より★がひとつ多くしたのも、それが理由だ。CD講義を聞いて感じたのは、石川先生の方がダジャレや与太話が多い。これも新版が出ており気になる。

 

③検定教科書『詳説日本史B』 笹山晴生 佐藤信 高埜利彦編 山川出版社 (★★★★☆)

④検定教科書『日本史A』 高村直助 高埜利彦 (★★★☆☆)

⑤『詳説 日本史研究』 五味文彦 高埜利彦 鳥海靖編 山川出版社 (★☆☆☆☆)

⑥『日本史のライブラリー』 とうほう (★★☆☆☆)

 こちらも世界史の教科書とコメントと同様。違いは④の日本史Aの教科書を購入した点だ。日本史Aは、昔は日本史Bを優しくした程度の内容だったらしいが、近年では近現代を中心に、時にはB以上に詳細に記述することを目的としている(他にも違いはある。学習指導要領を参照してほしい)。④を通読して分かったのは、③の脚注を文章内に綺麗に差し込んでいて、より論理的につながる日本史の教科書になっていた。学習指導要領でA、Bの違いを把握するよりも、実際に教科書を見比べた方がより実践的に理解できる。その面では、AB両方の教科書を購入する意義は大いにある。ただ、もっと近現代を詳細にして差別化を図っても良いと個人的には思う。

 

⑦『日本史年代 ワンフレーズnew』 中谷まちよ (監修)中谷臣 パレード (★★★★★)

 世界史での⑦の記述と同様のため割愛。ゴロが若干むりやりなのも笑える。

 

⑧『Winning COM.-PASS 日本史の整理と演習』 とうほう (★★★☆☆)

 こちらも世界史での⑧の記述と同様だが、未履修の僕としては世界史よりも丁寧にこなした。特に、各時代区分の末に“まとめる年表”があり、これは各時代とも2~3回再テストして基礎基本を確実に定着させた。

 

⑨『新編 史料日本史』 とうほう (★★☆☆☆)

 活用度しては★2つだが、日本史勉強には必携の史料集。他の問題集で出題された史料は逐一チェックした。お気に入りは“石井ランシング協定”。石井菊次郎は尊敬すべき人物だ。

 

⑩『叔父さんの講義』 叔父さん (★★★★★)

 意味不明だと思うが、まずは聞いてくれ。僕の父方の叔父が、なかなかの日本史通で、この一年週一で日本史の講義をしてくれた。講義と言っても通史ではなく、人物に焦点を当てたテーマ史だ。毎回、A4一枚にある人物を中心とした系図を作成してくれ、それをもとに人物関係史を展開してくれる。どうしても教科書や参考書では細切れになりがちな人物のつながりを、ある種の家系図で見ることで、意外な関係性や出来事の連鎖性を把握できるのだ。特に、藤原氏の系図勉強は役に立つ。他には天皇と時の権力者との関係など、日本史がいかに天皇中心に形成されてきたかという視点も持てた。教員になったときにぜひとも活用したい教材研究になった。

 

 

〔地理〕

①『山岡の地理B教室 PARTⅠ』『〃 PARTⅡ』 山岡信幸 東進ブックス

②『新詳高等地図』 帝国書院編集部編 帝国書院

③『新編 地理資料』とうほう

④『栄光ワーク 地理Ⅰ』『〃 地理Ⅱ』 株式会社エデュケーショナルネットワーク

 上記①~④に関しては2015年1月6日の記事

agokawasiki.hatenablog.com

を参照してほしい。

 

⑤『中学入試地理の合格テクニック100』 茂木昌彦 学研 (★★★☆☆)

 地理に関しては、いかに中学地理の基礎基本の定着度合いが高校での内容把握につながると考えている。本書は、暗記法や解法テクニックがわかりやすく載っており、表紙にも書いてあるが「目からウロコ」モノが多くて使える。

 

 地理分野の最後に述べておきたいのが、今回の専門教養の最大の失点は、この地理でもあった。上記参考書の並びを見て分かると思うが、高校レベルの問題集を地理ではこなす余裕がなく、手をつけなかった。過去問や模試でも地理に関しては、ある程度の得点が出来たのが慢心につながってしまったことが一因である。しかし、高校地理の知識レベルの落ち度もそうだが、以下のふたつに目を通さなかったことに反省をしたい。

 一.『世界国勢図会』 矢野恒太記念会編 国勢社

 二.『日本国勢図会』 矢野恒太記念会編 国勢社

 つまり、世界日本の地理に関するデータの把握である。この知識とそれを展開させる作業を怠ったせいで、落とすべきでない問題を落としたことが悔やまれる。各国の主要貿易品目や産業構成は絶対に勉強しておかなくてはならない。

 

 

以上が、〔日本史〕〔地理〕整理になる。

 

次回は、公民分野をまとめたい。