【社会科 地理分野】 地理が好きか嫌いか
お母さん「うちの子、地理が苦手で…国の名前とか知らなくて」
僕「えーと、お宅に世界地図って張ってあります?もしくは地球儀とか?」
お母さん「いえ、ないですよ」
僕「そりゃ、お母さん。あなたが悪い」
随分、端的かつ安直で申し訳ないが、
これは個人的経験からも、地理が好き嫌いになる原因の一つであると言いたい。
以前、高校受験対策の学習塾でアルバイト講師として地理を担当したとき、
生徒があまりにも世界の国の地理的知識を知らないことに驚愕した覚えがある。
僕としては、彼らが別に世界地図を見た時、有名どころの国名と位置ぐらいは知っているかなぁ、程度に構えていたのだが、ところがどっこい、おフランスや英国紳士さえ、彼らの範疇にないこともしばしばであった。
とにかく、こうなっては最早取り返しがつかないのを防ぐため、
最近、訳あって週2~3回程度、家庭教師をしている小学校2年生のS君には、
昨年のクリスマスプレゼントとして世界地図を与えた。一応喜んでくれた。一応。
あと、教師を目指すものとして、取り返しがつかないとか言うべきではない!
と思う方もいるかもしれませんが、これに関しては、“取り返しをつかすための方法”
も、後に考えたいテーマにしていますので悪しからず。
とにかく、僕の自宅のトイレには、物心つく前から世界地図が張ってあった。
有名な教育用語に“インプリンティング(imprinting)”があるが、これにこじつければ、
下世話な話だが、
僕は、今でも地図を見ながら大きいほうをすると、なぜか落ち着いて出来る。
恐らく、幼い頃から地図を見て、あの国この国その国と脳内に刷り込みながら、していたためだろう。
そのためか、自分が中学生になって世界地理を学習し始めた時、
トイレでの刷り込みが、定期テストでは十分に役に立った。
僕の弟も、あまり勉強が好きではない方だが、地理だけは成績が良かったのも
このためかも知れない。特に世界の国名と首都に関して、彼はよく覚えていた。
話を教員採用に戻せば、昨年末から、地理分野を中心に学習を進めている。
《教員採用試験 専門教養編》としての対策詳細は、次回以降に記すので、
今回は、使用している参考書、地図帳、資料集、問題集を以下に記そう。
①山岡 信幸『山岡の地理B教室 PARTⅠ』『〃 PARTⅡ』(東進ブックス)
山岡の地理B教室―大学受験地理 (Part1) (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)
- 作者: 山岡信幸
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
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山岡の地理B教室―大学受験地理 (Part2) (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)
- 作者: 山岡信幸
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 31回
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③『新編 地理資料』とうほう
④『栄光ワーク 地理Ⅰ』『〃 地理Ⅱ』株式会社 エデュケーショナルネットワーク
※本教材は、塾教材のため市販はしていない。
上記した教材の使い方としては、
まず大学受験での地理参考書(読み物)として有名な①をサッと読むなかで、
地図の詳細は②で確認し、資料集③で視覚的かつ数字資料的に参照し、
問題集④を、読み終わった①の範囲と適合する問題を解く、という流れだ。
また、④は中学生向けの通年教材(いわゆるワーク)なのだが、
これを解くと、意外に中学レベルの基礎的知識が抜けていることに気づかされる。
塾教材である点で、かなり効率的な学習構成になっており、無駄がない点も魅力だ。
なにより、中学校の地理分野範囲と高校地理の範囲のラインが明確に見え、
自分が当時履修していた時には気づかなかった違いが実感できる。
正直、このワークに高校地理の内容を自分で書き込めば、これ以上わかりやすい地理ワークはないと感じている。
※僕は高等学校で地理Bは選択必修で履修
もちろん、問題の難易度としては別であり、今後高校地理の問題集も解く予定だ。
しかし、あえて、地理では中学校教材に挑んだことは正解だったかもしれない。
最後に、なによりだが、世界地図をトイレに張ってくれた両親には感謝している。